RAの骨破壊(朝日朝刊より)

以下、引用(自分用のメモ)---------------------------------

「リウマチで骨破壊、仕組み分かった」 
治療法開発へ期待  

関節炎から始まるリウマチが重くなると、関節周辺の骨がもろくなってしまう。なぜ骨の破壊が進むのか、国立相模原病院を中心とする厚生労働省の研究班がその仕組みを解明した。50万人ともいわれる国内のリウマチ患者のうち3、4割が重症化し、骨の破壊抑制は大きな課題となっている。今回の成果は治療法開発の手がかりとして期待される。4月に岡山市で開かれる国際リウマチシンポジウムで発表される予定だ。
同病院臨床研究センターの鈴木隆二室長、塩野義製薬医科学研究所の前田朋子主任研究員らの研究班が、リウマチ患者から取った関節液を電子顕微鏡などで調べた。その結果、成熟する前の未分化細胞がいくつも集まり、骨を壊す巨大細胞(破骨細胞)に変化していることが分かった。

また、関節液の中で、さまざまな細胞の増殖を助けるナース細胞が異常に活性化していることにも着目。研究班は、未分化細胞が破骨細胞に変わるときに、ナース細胞が深くかかわっていると考えた。  

関節液内のこのような状態を実験的に作り出したところ、血液にごく普通に存在する細胞が変化して破骨細胞ができた。変化するときに細胞内に現れる遺伝子を取り出すことにも成功した。  

研究班を立ち上げた同病院の越智隆弘院長は「リウマチの重症患者は骨折で寝たきりになることもある。今回の成果を、破骨細胞への変化を止める薬や遺伝子治療などの開発に役立てたい」と話す。

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