ヒトの遺伝子は2.2万個


6カ国の共同研究によるヒトゲノム解析の結果、従来、約3.2万個と予測されていた遺伝子の総数が約2.2万個であることが判明した。これはショウジョウバエと同じぐらいの遺伝子数になる。理化研や慶応大を含む日米英仏独中の国際研究グループが本日付の英科学誌ネイチャーで発表された。
3.2万個という従来の予測は、実際にたんぱく質が確認されるなどした遺伝子数約1.5万個に加え、他の生物との類似性などからコンピューターが予測した約1.7万個を合算していた。その後、ゲノム情報の正確さが向上するとともに研究が進んで約2万個が既知となり、コンピューター予測分も確実な約2000個に絞り込んだ。2個と数えられていた遺伝子が1個と判明した例(どういうこと?)や、pseudogeneなど遺伝子としての機能を失った塩基配列が今回は除かれた。


個人的な感想。ヒトゲノムの遺伝子の数がハエと同じ、ということが一番注目されているっていうのが何となく面白い。配列がほとんど同じならびっくりするけど、ハエだって体が小さいなりに立派に内臓があるわけだし、羽とか触角とか、ヒトにはない器官をたくさん持っているんだから遺伝子が人並みにあって当たり前、と思うのだが。