大学の資金運用は国債で

国内銀行のサイトをあちこち見て回っていると、金利の低さには改めてため息をつかされる。預金1に対してつく利息が0.00002??いくら何でもゼロの数が多すぎやしないか?自分が子供の頃は、お年玉を預けっぱなしにしていただけで、ちょっとしたお小遣いになるくらいのまとまった金額が利息として入ってきたというのに。何年か前のジャパンタイムズの経済記事で、日本の銀行は定期でも年利は"barely above zero percent"である、と書かれているのを見て以来、ことあるごとにこの表現を思い出す。

以下は、"定期預金の年利"について検索しているうちに引っかかった記事。

2004年4月13日付のNIKKEI NETの記事から抜粋---

「東京大は13日、90億円の余裕資金を今後最長で5年間、国債で運用すると発表した。東大ではこれまで、余裕資金があっても各学部や研究所単位で運用していたため、効率的な資産運用ができていなかった。法人化を機に大学全体の収支の見込みや資金繰り計画ができたため、一括して運用することにした。

 国立大学法人法は、元本割れしないよう余裕資金の運用を国債、預貯金、金銭信託などに限定している。東大のメーンバンクの三井住友銀行によると、定期預金の年利は13日現在、0.03%と低金利。このため東大は定期預金より高い利回りが見込めるとして国債での運用を決定。長、中、短期国債に90億円をどう振り分けるかなどは三井住友銀に任せる。

 今のところ東大は月ごとの資金繰り計画を作っている。今後は日ごとの計画の作成も目指しており、実現すれば、1カ月以内など、より短期間の資金運用も始める。

 文部科学省によると、法人化した国立大学の多くが、こうした全学単位での資金運用計画を作成しているという。 (19:00) 」



国立大学法人等:文部科学省